11月6日、OpenSeaはクリエイターの手数料(ロイヤリティ)を強制するオンチェーン・ツールを発表しました。
しかし、徐々にロイヤリティをオプション制とするところが増えてきているのも事実です。
そのため、この決定はさまざまな著名人を巻き込んだ議論へと発展し、今も話題にのぼっています。
【11月6日】OpenSeaがロイヤリティを強制する方針を発表
11月6日、これから発行される新しいコレクションのロイヤリティをオンチェーンで執行できるツールを発表しました。
ツールのコードはGithubにて公開されています。
ただし、すでに発行されているコレクションに新しくコードを追加することは非常に困難のため、12月8日まで保留されることが決まりました。
ツイートには以下のように記載されています。
It’s clear that many creators want the ability to enforce fees on-chain & we believe that choice should be theirs–not a marketplace’s–to make.
多くのクリエーターがオンチェーンで手数料を強制する機能を望んでいることは明らかであり、選択はマーケットプレイスではなく、クリエイター自身が行うべきであると私たちは考えています。
しかし、反発の声も……
ロイヤリティを強制することにはコミュニティからも反対の声もあったようです。
理由は、コードにロイヤリティをオプションとするマーケットプレイスなどをブラックリストに入れて発行できなくするものが含まれているため。
これは中央集権的であり、Web3の理念に反する、もしくは市場の独占状態になるという懸念も反対理由のひとつだったようです。
The Hundredsの共同創設者・Bobby Kim氏はコレクションのリリースを延期する対応を取ったことで話題となりました。
【11月10日】反発受けるも、既存のコレクションにもロイヤリティを強制する方針を発表
反発を受け11月10日、OpenSeaは改めてロイヤリティは強制されるべきとの考えを示しました。
同時に、検討中だった既存のコレクションへのロイヤリティに関しても強制する方針を発表。OpenSeaは2018年の設立当初からロイヤリティを徴収していたものの、オフチェーンでの徴収には脆弱性があると説明しています。
事実、ロイヤリティをオプションにしているマーケットプレイスでは、ロイヤリティの支払い率が20%以下にまで低下していると指摘しました。
ロイヤリティはオプション制が主流の時代へ?
今、NFTのマーケットプレイスのロイヤリティはオプション制がトレンドです。
Solana基盤のマーケットプレイス「Magic Eden」は10月、ロイヤリティを買い手側が選択できる「オプションロイヤリティ」を導入。
2022年2月にローンチされた新しいNFTマーケットプレイスのX2XYやSudoswap、LooksRareは、ロイヤリティが無料、もしくは買い手が選択できるようになっています。
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